講演 「最近の医用電子技術」
                                          国田正徳氏(技術士会会員:電気・電子)

平成12年5月10日 (水) 18時〜20時 電気技術開発(株)JRビル会議室 出席者13名

先ず、医用電子技術(ME)のベースとなる専門分野名を挙げられ、幅広い学際的技術を 必要とすること、医者と技術者の相互理解が非常に大切であることがMEの特徴との 前置きをいただいた。

高齢化社会を迎え、健康増進、高死亡率疾患の克服等のニース、対応策が傾向に あるとのこと。

ME機器の分類として最初に、超音波診断装置について、超音波の特性を解説して 装置の特長を紹介いただいた。2次元、3次元画像がリアルタイムで表示できる、 被爆の心配が無い、移動が容易で場所を選ばない等の特長に対し、分解能が低い、 良い画像を出すためテクニックが必要等の弱点があるとのことだった。画像の種類 として、Bモード画像、ドプラモード画像、3D表示方式、ハーモニックイメージング があり、幾つかの画像例を見せていただいた。

次に、検体検査装置について、検体検査の種類、流れを解説いただいた。前処理工程 に自動化のウエィトがあること、分析測定の原理と装置例写真を見せていただいた。

骨密度測定装置については、超音波でかかとの骨密度を測定する方式の装置について 説明いただいた。超音波の伝搬速度が骨密度によって異なることを応用したものであり、 電離放射線を使用しない、水を使用しない等の特長がある。

脳磁計は、超伝導現象を利用したジョセフソン素子を用いて超高感度な磁界検出が できるSQUID(Superconductive Quantum Interference Device)と呼ばれる構造の 磁束計で構成されており、装置の外観写真や測定データ例を見せていただいた。

レーザメスは、レーザの種類や特長から、微細な手術、特に眼科に向くとの解説で、 装置外観写真、性能等を紹介いただいた。

人間ドック等で測定されたような身近さもあり、色々な質問が出された。確かに、 広範囲の物理現象を応用し、身体特性を測定しようとして発展したMEに感心した。          (後藤昭夫 記)

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