講演 「ITSの現在:未来」

                         甲賀一宏氏(電気技術開発)

平成13年5月23日 (水) 18時〜20時  電気技術開発 岩田ビル会議室 出席者17名

講師は、首都高で交通管制システムの車両感知技術、渋滞等交通流の判定技術、交通 情報提供技術の研究をされていた。

最初に、ビデオ「Intelligent MEX:進化する首都高速道路の頭脳」を見せていただいた。 総延長260kmに300m毎の車両感知器や気象観測器が多数あり、情報は1分毎に更新。ETC (自動料金収受装置)の9カ所での試行も紹介され、改めてその発展に注目させられた。

ITS(Intelligent Transport Systems)の沿革として、日米のITSのスタート、ITSの役割 と定義、ISO等の道路交通技術の標準化について説明いただいた。

次に、交通管制の歴史とITSとして、昭和40年代の一般街路、首都高における交通管制 システムの開発状況、全国有料道路の状況、そして首都高システムの交通情報収集機器 の紹介、車両感知器の種類と計測原理並びに処理手法を解説していただいた。今後の 動向として、電子ナンバープレート、画像センサー、ETC、電波ビーコン等の新しい 交通情報収集機器を紹介いただき、新取組のスマートウェイの概念や試してみたいと 思ったMEXインターネット:http://www.mex.go.jp/、電話応答システムも紹介いただいた。

さらに、ITSの現在として、カーナビゲーションシステムにGPS(Global Positioning System)やVICS (Vehicle Information and Communication System)の情報の統合がある。 VICSは3方式あり、電波ビーコンが2,200余基、光ビーコンが13,000基あるがFM多重の 方が普及している。

ITSの未来として、移動体通信との合体による高度化がある。運転支援の自動化、高度化 により弱者層でも安全な車による移動ができよう。交通事故ゼロを目指すには、高度な 運転支援が必要だが、交通管制センターが1台1台を管理し実現可能と考えられている。

道路交通情報のマルチメディア化は、まだ成功解が見えていない。ロードプライシング などTDM(Traffic Demand Management)は今後の課題である。

質疑は、渋滞検出技術、世界の標準化動向、今後の見通し、ETCの普及目標、ゲート以外 のトラヒック能力等多数あったが、判り易く説明いただき参加者は納得したのだった。      (後藤昭夫 記)

「情報化研究会の活動」へ戻る