「情報化研究会300回記念祝賀会」
                        

平成13年10月3日 (水) 18時〜21時  日本技術士会 葺出第2ビル B会議室 出席者13名

300回記念として情報化研究会各人を囲み、会長の挨拶、これまでの活動経緯の報告、会員各位の近況を 兼ねた自己紹介、情報化研究会の歴史を交えた様々な話題による語らいが行われ、盛会に終わった。
概要を以下に述べる。

(1) あいさつ・祝辞
市川会長より、300回記念の感謝の気持ちが伝えられ、特に故木村久男初代会長の並々ならぬ識見と努力 がたたえられた。
情報化研究会と共催により活動しているSSIT村主氏からはお祝いの手紙を頂き、SSITの歴史と現在の理念 が伝えられた。

(2) 気になった話題
会員各位より様々な話題提供があった中、個人的に印象に残ったのは、マレーシアの鉄道の話題である。 30年前は牧歌的なイメージ通りの発展途上国だったマレーシアは、現在ヨーロッパの技術移転により2万 5千ボルト交流電圧を利用した鉄道が走っている。
鉄道の専門家の間では、全般的に技術の発達した日本のような国では、既存の電話システムに対する影響 等から2万5千ボルトの鉄道は実現困難と考えられている。しかし、マレーシアでは将来的に発生するであ ろうリスクを考慮した上で、現在必要である鉄道にとっての技術的ベストを尽くしている。
鉄道のように国の基盤を担う技術は、時代に応じ劇的に変化させることは難しい。鉄道技術者の夢がマレ ーシアに咲いたこの話は、アジア諸国における情報通信分野のインフラ整備にも通じるものを感じた。
かっては発展途上国であったアジアの国々は、技術面で日本との懸隔を縮めている。日本の技術発展が急 であった時代の活力が切実に感じとれる。

(3) 今後の課題
300回を期に今後の会の活動課題として以下が提供された。
@技術士のIT化を進めるべきである。
A方向のあるテーマ設定を行うべきである。
B会のIT化にイントラネット使用が良い。
                                  (延原光一 記)

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