講演 「技術士事務所の情報処理ツール」
                         後藤昭夫(会員、電気・電子)

平成11年11月10日(水)18時から20時、電気技術開発(株)、出席者13名。

 高度情報化時代といわれる背景について、電子政府、地域情報化などの動向 についてインターネットから得た情報を紹介し、技術士は知的作業者であり、最も 重要なツールと見なせるパソコンやインターネット活用の認識について、例示をし て意見交換したいと始めた。

 先ず、技術士事務所の作業内容をリストアップし、従来の方法が、パソコン、イ ンターネット等を活用するようになって変わってきている状況を一覧した。

 ツールの整備例として、情報通信実用研究WGで検討した、活用レベルが4段階ある として設定したモデルと代表的な内容(周辺機器、ソフト含む)を紹介した。その基 本は、仕事に使うツールとして、故障やネットワークの運休対策としてバックアッ プや予備を確保しておくことである。特に、パソコンのハードディスクは消耗品と も見られる面から最低限の故障対策としてのディレクトリ名のつけ方、起動用MS-DOS (マイクロソフト社基本ソフト)の最低限を使う覚悟等を紹介した。

 同じソフトウェア等を使っていても使い方のレベル差により作業効率が大きく違 うことから、いくつかの推奨例を実際にパソコン上で動作させプロジェクタで参加 者に見せた。それらは、以下のものである。

 e-mail作成の効率化の例として、日本語入力機能の優れているワープロ上でVBA (ビジュアルベーシック)によって良く使われる編集作業を一挙動処理する動作。

 e-mailその他ネットワーク上の情報、作成文書等が累積された中から、全文テキ スト検索ソフトを使い、キーワードによって目当ての資料を瞬時に引出す動作。

 印刷文書を電子化するため、スキャナからの画像ファイルをOCR(光学的文字認識) ソフトで変換する動作。

 活用意義の大きいe-mailについては、有効性の評価と基本的ハウツウを紹介した。 特に、威力の大きい添付ファイルについては、ワープロファイルを添削やりとりす る場合の操作画面を示した。

 インターネットの有効な情報例として、検索サイトでの検索例、特許庁サイトでの パテントマップ例、郵政省サイトでの審議会答申例等を紹介した。

 VBAは、作成が容易なので、作成とその動作をデモすれば良かったと後で思った。(後藤昭夫 記)

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