講演 「何処でもインターネット」
―第3世代移動通信、ホットスポット、レンタルディスク等の動向ー
後藤 昭夫(会員、電気・電子)
平成14年9月25日 (水) 18時〜20時 電気技術開発株式会社JRビル会議室 出席者15名
最初に、移動通信の世代変遷として、アナログの第一世代からディジタルの第二世代、
第三世代、3.5世代を置いて、第四世代への変遷の意義を説明した。
次に最近の移動通信の動向として、機種シェア、事業者シェア状況や機能動向を説明
した。第三世代の普及が、従来の延長と違って来ていることも紹介した。
加入者動向として、各種通信の加入者傾向、インターネット接続者数動向等を説明した。
街中での無線LAN接続サービスであるホットスポットについて、その構造、ネットワーク
構成から廉価なサービスとなる可能性があること、世界規模でのローミング(異なる事業
者間のネットワーク相互利用)サービス実現の動き等から、第三世代移動通信の対抗馬と
も見られているとの解説で報道状況を紹介した。
以上のような移動通信の動きに対応して、インターネットの対応動向として、無料乃至
安価なレンタルスペースその他のサービス提供の増加、メールサーバへのリモートログイン
可能化(何処からでもe-mailの送受ができる)、常時接続機へのリモートログイン応用
(自分のパソコンのデータを何処からでも利用できる)、ローミングサービスの普及、
インターネットFAX(FAXをメール添付ファイルとして何処ででも受信できる)等が出張先等
からのインターネット利用を容易にしているのみでなく、携帯型パソコンを持ち歩かなく
てもインターネットにアクセスでき、自分の利用環境に近い使い方ができるようになって
きていることに注目すべきであることを強調した。
まとめとして、何処からでもインターネットへのアクセスが容易になっていること、イン
ターネット上にそのような使い方に対応するサービスが増えていることからそれらを活用
して効率を上げるべきとした。
余談として、紙への印刷を減らして行くのが良く、パソコン画面の視認性向上策として二つ
の表示装置を使うことを紹介した。技術士会にも「技術士」配布を受けないオンライン会員
が考えられても良い見方も紹介した。 (後藤昭夫 記)